骨粗鬆症とは、骨の量が減ることで骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。 骨粗鬆症は痛みを生じないケースもよくあり、症状がなくてもレントゲンと骨塩量測定などの検査で易骨折性が認められれば骨粗鬆症と診断されます。
全身の骨は生涯にわたって合成と分解を続けていますが、高齢の方、特に閉経後の女性では骨の合成が低下するとともに分解が進み、骨の量が減少していきます。50歳以上の女性では20%以上の方が骨粗鬆症の状態であるとも言われ、骨量・骨の強度が低下することにより背骨、大腿骨頚部、上肢などの骨折が生じやすくなります。
当院では、背骨の骨密度が測定可能な最新のX線骨密度測定装置である、米国HOLOGIC社製の「Discovery」を導入しております。
Discoveryは、総合病院にもまだ殆ど設置されていない最新型の骨密度測定装置で、一般的な検査であれば5~6分程度と非常に迅速で、誤差は1%未満(脊椎骨、大腿骨頸部測定時)とたいへん正確です。
また、保険適用となっておりますので、どなたにも気軽に検査を受けて頂くことができ、骨粗鬆症の早期発見・早期治療にたいへん有効です。
骨粗鬆症は、脊椎の圧迫骨折や、大腿骨頸部骨折が一番の問題となりますが、その他にも手首や肩など様々な部位の骨折リスクが上がります。
しかし、各部の骨量は一律に減るわけではないので、各部の骨折リスクを知るためには、それぞれの骨量を測定する事がもっとも確実です。また、各部の測定はそれぞれ一長一短があり、一般に最も測定に適しているとされる脊椎でも、圧迫骨折時には値が乱れるなどの欠点があります。
Discoveryは、脊椎や大腿骨頸部をはじめ、全身の必要な部位の骨量の測定が可能ですので、より正確な診断ができます。
骨粗鬆症の予防法としては、主に以下のようなことが挙げられます。
また、骨粗鬆症の予防法としての運動は、リハビリテーションでいうところの運動療法にあたり、荷重運動や抵抗運動、バランス運動が推奨され、以下のような効果が期待できます。
以下のような運動を行うことで、寝たきりや引きこもりにならない元気な足腰を作りましょう。
※膝や腰に痛みを伴う場合は中止して下さい。
※普段から運動を行っていない方は、まずは介助者と一緒に行うようにして下さい。
骨粗鬆症の治療は、ウォーキングやエアロビクスなどの運動、カルシウムやビタミンD・Kなどの栄養、そして日光浴が重要であることも知られています。
また、薬物療法に関しては骨吸収抑制剤や骨形成促進剤があり、患者様ごとに合わせた適切な治療を行います。
骨粗鬆症は、運動・栄養・薬物療法が三位一体となることで、骨粗鬆症やそれに関連する脊椎骨折、大腿骨近位部骨折を予防し、寝たきりや死亡率を低下させ健康寿命を延ばすことが可能になります。
労災保険指定医療機関
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08:45~12:15 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - |
14:15~17:45 (金曜のみ18:45) |
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★:金曜の午後は18:45まで
休診日 : 木曜・日曜・祝日
当院は完全予約制です
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